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設立に至る経緯
1985年に創設された日本人間学会は、1987年に日本学術会議の哲学研究部門に登録され、人類の幸福と平和を目指した真の哲学的人間学を探究してまいりました。そして、その研究成果をもって広く社会に貢献するため、国際的な和解運動の推進、命の尊厳性を訴える活動、地球環境を改善するための活動なども行ってまいりましたが、この度、これらの社会貢献活動を更に発展的に推進するために国際和解推進機構「GROW」(Global Reconciliation Organization WAKAI)を設立することといたしました。
GROWの活動目的は、ますます混迷を深める社会や国家間の対立問題と地球的な環境破壊の状況に鑑み、民族や宗教、思想や国家体制を超えた平等でグローバルな視点に立ち、人類の繁栄に寄与することにあります。
当会が別組織設立に至りましたのは、社会への訴求と拡大に伴い、活動内容の責任を明確化する必要を感じたことによります。今後、日本人間学会は、これまで以上に本来の中心的な目的である平和の為の哲学の研究に専念し、社会貢献活動においては、GROWがより円滑で具体的に展開していくことになります。それぞれが責任を分担して協力し合うことにより、遠大なる目標の達成を効率的に迅速に推進できるようになることを期待しております。
GROWは、様々な民間団体、政府機関、国際機関などの協力の下に、地球的規模での国際的な活動を行います。また、UNESCO憲章前文に記してある「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。」、「文化の広い普及と正義・自由・平和のための人類の教育とは、人間の尊厳に欠くことのできないものであり、且つすべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神をもって果さなければならない神聖な義務である。」、「客観的真理が拘束を受けずに探究され、且つ、思想と知識が自由に交換されるべき」との観点こそ、平和を創り出すための鉄則であるとの認識のもと、正しい教育と科学と文化を力強く推進することを通してその目的とする理想を達成していく所存です。
今後、当会は、GROWを学術的な立場からサポートすることを通してこれまで以上に具体的かつ積極的に社会貢献活動を行ってまいります。
今日までベナン共和国の文化観光省管轄下のベナン和解発展庁を初めとして同国政府と共に進めてきた和解運動や、今後進めていこうとする環境美化のための科学的取り組みに関しては、GROWが前面に立ち、責任を持って推進いたします。また、これまで当会が提唱してきた「国連フォーラム」の開催についても、GROWが主催として進めていくことになります。
世界平和の実現や地球環境の改善は容易ではありませんが、これらの目標を達成するために、この度、新しくGROWを立ち上げることにより日本人間学会の一層の責務遂行を図る所存でございますので、皆様の深いご理解と一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2012年4月  

日本人間学会 代表理事 今村和男  
専務理事 勝本義道  


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